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松山三四六:インタビュー「長野県に恩返しがしたい」追い求める、揺るぎない決意。

現在、柔道家・タレント・ラジオパーソナリティ・歌手・長野大学福祉学部客員教授と、様々な分野で活躍している松山三四六さん。

そんな松山三四六さんが担当している、FM長野「346 GROOVE FRIDAY」が1000回放送と大台到達しました。過去20年を振り返りながら、ラジオパーソナリティとしての歩みや想い、長く続ける秘訣、今後の目標などを語っていただきました。

1970年7月9日生まれ。東京都出身。小学1年生で柔道を始め、小学5年生から全国少年柔道大会で2連覇を達成。明大中野中学在学中に全国中学校柔道大会も制し、オリンピック代表候補として将来を有望視されていた。しかし、度重なるケガにより、20歳で競技者としての道を断念。1992年、テレビ番組出演をきっかけに吉本興業に入社し、1994年同社を退社。現在、タレント、ラジオパーソナリティ、歌手、作家など幅広く活動。主な作品に「クマンバチと手の中のキャンディ」(文屋)、「ワインガールズ」(ポプラ社)などがある。一方で、長野大学で社会福祉学部客員教授として教壇に立ち、小中高生や企業を対象とした講演会なども現在500本を超える。もちろん、柔道への情熱は引退後も変わらず、コーチとして畳に立ち、世界柔道選手権大会ではレポーターとしてマイクを握り、選手たちの声をお茶の間に届けている。


――最初に三四六さんがラジオを始めるキッカケは?

きっかけは、吉本興業を辞めて2年半にわたるアメリカの旅をしていました。

旅を終えて、27歳のときに松山千春さんのコンサートを観に行かせていただきました。大学時代からずっとお世話になっていたのでアメリカから帰ってきたこと、「何にも仕事がなくなりました」と報告しました。

そのとき、千春さんの控え室だったんですけど、「ウィアーザ・ワールド」を歌え

と言われ千春さんのコンサートのクライマックスにウィアーザ・ワールドのモノマネをやらせていただき、会場が湧きました。

会場に東京FMのプロデューサーと人気パーソナリティの坂上みきさんがお客さんで観にきていて、

「非常に面白いから紹介してほしい」
と千春さんの事務所に連絡がありました。

「東京FMに行ってみないか?興味があるみたいだ」と千春さんの事務所から言われて喜んで伺い、そこで2時間くらい話をして「君でいこう!」と番組が決まりました。

それが1月で、4月の番組編成のタイミングもあり、スペイン坂スタジオで帯番組に大抜擢していただきました。23年前ですが、今振り返っても奇跡的な話です。

――それから、ラジオパーソナリティを続けてFM長野「346 GROOVE FRIDAY」を2001年4月放送から毎週金曜日3時間生放送して1000回放送と長寿番組になりました。思い出深いゲストとエピソードを教えてください。

渋谷スペイン坂スタジオで番組を担当していた頃は、ハリウッドスターから日本のポップスターまで毎日のように来られていました。

長野ですから、そんなビッグスターは来ないのですが、なんと安室奈美恵さんが来てくれました。引退直前に全国の放送局を周るという企画でした。

長野県といったら、僕の「346 GROOVE FRIDAY」番組を選んでくれたんです。
ノーメイクでしたが、とても可愛かったです。凄くおとなしい方でしたが、大爆笑して帰っていただきました。(笑)

ツイッターで「FM長野終わった。DJが凄く笑わせてくれて楽しかった
と呟いてくれました。僕にとっては最高の思い出になりました。

それから、松山千春さんがサプライズゲストとして電話出演していただきました。
10分間ずっと説教をしてくれました。(笑)

「芸能界は、浮き沈みが激しい世界だけど、お前はずっと安定して沈んでいるからいいなぁ」愛情たっぷりのエールをいただきました。

――三四六さんがラジオで伝えたいメッセージや、意識していることは?

僕らは、バッターボックスに入ったら常にホームランを打たないといけない。

どういうことかというと、週1で3時間の生放送があります。その時に三振をしたり、内野ゴロだと1週間チャンスが来ないんですよ。

たまたま聴いたリスナーが、僕の三振や内野ゴロを聴いてしまったら、何これ? ってなるでしょ?

つまらないなと一生聴いてもらえない。3時間のラジオを何万人が聴いて、絶対に損はさせたくない、

「今日も来て良かったな」

と思わせたい。余韻が残るメッセージを届けたい。

聴く前の自分よりも聴いた後に成長を感じたり、心が軽くなるような番組を常に心掛けています。

――良い番組を作るために、普段の生活からどんなことにアンテナを立てて、感性を磨いているのですか?

基本的に前向きな放送を心掛けています。

僕の持論として前向きな放送というのは、100%ポジティブな人間では逆にできない。ネガティブな側面を持っていないとポジティブな有り難みに気づけません。

あえて、ネガティブな情報を積極的にアクセスしています。

例えば、悪い言葉を発しているタレントやSNSの書き込みにわざと触れる。それに対する論破を考えます。どういう考え方をしたら、この人の気持ちを変えられるのか。

参考になるような本を読んだり映画を観たりして、こんな音楽や、こんな作品が響くのでは?と考えながら情報収集をしています。

――前向きな放送を心掛けているなかで、コロナウイルスの問題が起きました。危機的状況をどう捉えていますか?

昨年10月に台風19号で長野県内に豪雨被害があり、長野を復活させようと狼煙を上げようとしたタイミングでコロナが起きた。踏んだり蹴ったりの状況です。

長野に引っ越して2カ月でこんな状況になりました。こういうときは、何か意味があるんじゃないかと。善光寺の近くに住んでいるので毎日通って、お参りしています。

「自分に何が出来るのか?」を問い掛けています。

そんな想いで今、本を毎日書いています。 曲をつくることも。

――音楽においても創作活動で変化はありましたか?

今回の台風やコロナで本を書くこと、音楽をつくることに変化はなかったです。

基本的に、自分がやってきたことにブレはなく作れました。

――20年以上 長く番組を続ける継続の秘訣とは?

秘訣は、出会いです。僕は、チームに恵まれました。それに尽きると思います。

「346 GROOVE FRIDAY」が生まれる前から、東京FMの時代からずっと同じ3人でやってきました。原稿を書いている作家さん、キューを振っているディレクターさんと僕です。23年間途切れることなく一緒にいる。僕だけでは、過去1年間しか持たない経験もありました。

――今日は、ディレクター村上雄信さんも居るようですが、長く番組を続けられた要因は?

村上:三四六は、こう見えて意外と人とうまくコミュニケーションが取れないんです。

僕ら3人のチームは、同じ年齢でそれぞれが出来ないことを持っています。相手を尊敬できないとここまで続けられない。

喋り手の三四六に「こう喋ってくれと1回も指示をしたことはなく、自由に楽しく喋れる空気感や環境作りをするのが僕のディレクターとしての役割です。それを20年ずっと心掛けています。

――三四六さん、今後の目標をお聞かせください。

2つあります。長野県に恩返しをしたい気持ちが強いので、ラジオ放送も作品も全て、長野愛に溢れたものを作りたい。

その1つがこの数年は、“マイクロツーリズム”という文化が主流になる。

長野に根付いている、星野リゾートの星野社長が提案していましたけど、海外旅行よりも地域の魅力を再発見し、安心安全な旅をしていこうと。

長野は、観光立県で世界級のリゾートがあります。日本の皆さんが知らなかった長野の魅力を旅する、「三四六がプロデュースする長野の観光」をやりたい。それを本にしたいと考えています。

もう1つが、この仕事のキッカケを作ってくれた松山千春さんに恩返しをしたいです。

その為に「あなたの歌を歌わせてください!」とお願いしたところ、お墨付きを頂いてコンサートを企画していました。

チケットもソールドアウトして楽しみにしていたのですがコンサートが2回連続で中止になってしまいました。どうやっていいのか模索していたのですが歌う予定だった人生初のフルセルフカバー曲をCDにしてファンの皆さんに聴いていただき、それが恩返しになればと考えております。(8月12日現在クラウドファンディングを開催中)

三四六が、長野に来てよかったなと最後に思われたいですね。

――最後に伝えたいメッセージをお聞かせください。

「346 GROOVE FRIDAY」が放送1000回の際に2000回まで目指してくださいとメッセージがたくさんきたのですが、僕はその時に70歳になります。

70歳まで元気で滑舌よくしていたら、その時まで付いてきてほしいですね。

End(お読みいただきありがとうございました。)


【松山三四六、クラウドファンディングを始動!】

インタビューはいかがでしたでしょうか。
文中で三四六が語った「セルフカバー曲CDを皆さんにお届けしたい!」それが現在、現実味を帯びています。

2020年8月12日からクラウドファンディングを通し、
このセルフカバーCD制作に向けたプロジェクトを開始しました!

本プロジェクトは”皆さま”と一緒に作り上げるものにしたいと考えています。
ぜひとも応援よろしくお願いします!

概要は以下URLからご覧ください。
https://www.makuake.com/project/sanshiro/

【プロジェクト実施期間:2020/08/12 – 2020/10/01 18時】

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